
「カンガルーケア」に賛否の声と題し、TBS系Nスタで報道されました。
6月18日(月)17:32?17:41頃、全国報道されました。(名古屋や大阪等、一部放送されない地域もあったようです。)
内容は以下の通りです。
1) カンガルーケア事故の動画紹介
母「お産は初めてで、ど素人
だからわからない」
→出産1時間後、「横向きで授乳」を指示される。
→父「寝てるんじゃない?」
→助産師退室から30分後呼吸が止まっているのに気づく。
→一命は取り留めたが、脳に重い障害が残り 24時間介護が必要となった。
→母「この体勢で大丈夫?と聞いたら、助産師は大丈夫、と言っていたのに
その直後に心肺停止になっていた」
→このような事故が全国で相次いでいる。
2) 6月2日に、東京で被害者の会が開かれた。
3) 会に参加していた別の被害児の紹介
母「元気に生まれてくれて、幸せだったであろう人生は、事故を境に180°変わりました。」
→母「1歳4ヶ月、7.5kg。大きくなりました。」
→父「この子の意思表示はモニターと、痛い・気持ち悪いの涙をポロポロ流すだけ。」
→高齢出産であり、里帰りでの出産だった。
→父「とにかく無事に安全にと思い、周産期医療の設備の整った、大きな病院を
選んだ。」
→陣痛促進剤を使った3週間早い出産だった。
→出産から1時間半後、「ベッドに寝たまま授乳」指導される。
→父「実際は乳を飲んでいなかった。」
→父「飲まないですけど大丈夫ですか?と何度も聞いたが、大丈夫です。
大丈夫です。の繰り返し。」
→真夜中に異変が起こった。
→4回目の授乳で、母と子2人きり。
→1時間後、呼吸停止に気づく。
→母「まず呼吸が止まるなんて、考えてもいなかった。」
→母「ただ、寝ちゃっているとしか思わなかった。」
→病院側は、原因不明の「乳幼児突然死症候群」で過失は
なかったと主張。
4) 東京の浜田病院の紹介
3年前にカンガルーケアをやめた。
→やりたい助産師もいたから慎重にやらせた。
→しかし、一瞬スタッフが目を離した瞬間に、呼吸状態が悪くなることがあった。
→すぐ蘇生して元気になったが、やっぱりこわい。
→限られたスタッフしかいないため、ケア中に付き添い続けることは不可能。
→カンガルーケアで母乳の出が良くなったり、母性が増すというが、粉ミルクで
育った子が母性がなくなることはない。
→ちょっとでも危ない橋は渡らない。100%安全じゃないことはしない。
5) 倉敷中央病院の紹介
カンガルーケアは有効
→科学的にいいことは、立証されている。
→安全性の確保を怠ったことで、事故が起こったら、カンガルーケア自体が悪い
という認識が広まってしまう。
→いいからこそやるのであれば、ちゃんと安全性を確保して欲しい。
→ガイドラインを2009年に作成した。
→現在も、複数の学会と、留意点をまとめる作業をしている。
6) 被害者の会、提言書の提出
厚生労働省に、安全性等を求める提言書を提出した。
→被害母「私たちの目的は、同じような被害者を、これ以上増やさないで欲しい
ということ。」
→被害母「これから起こる事故は、私たちが立ち上がることで、防げると思う。」
スタジオ 『安全あっての、メリットですよね。』