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2012年6月18日

「カンガルーケア」に賛否の声と題し、TBS系Nスタで報道されました。

「カンガルーケア」に賛否の声 - Nスタ

「カンガルーケア」に賛否の声 - Nスタ


 6月18日(月)17:32?17:41頃、全国報道されました。(名古屋や大阪等、一部放送されない地域もあったようです。)

 内容は以下の通りです。

1) カンガルーケア事故の動画紹介

   母「お産は初めてで、ど素人
     だからわからない」
   →出産1時間後、「横向きで授乳」を指示される。
    →父「寝てるんじゃない?」
     →助産師退室から30分後呼吸が止まっているのに気づく。
      →一命は取り留めたが、脳に重い障害が残り 24時間介護が必要となった。
       →母「この体勢で大丈夫?と聞いたら、助産師は大丈夫、と言っていたのに
          その直後に心肺停止になっていた」
        →このような事故が全国で相次いでいる。

2) 6月2日に、東京で被害者の会が開かれた。

3) 会に参加していた別の被害児の紹介

   母「元気に生まれてくれて、幸せだったであろう人生は、事故を境に180°変わりました。」
   →母「1歳4ヶ月、7.5kg。大きくなりました。」
    →父「この子の意思表示はモニターと、痛い・気持ち悪いの涙をポロポロ流すだけ。」
     →高齢出産であり、里帰りでの出産だった。
      →父「とにかく無事に安全にと思い、周産期医療の設備の整った、大きな病院を
         選んだ。」
       →陣痛促進剤を使った3週間早い出産だった。
        →出産から1時間半後、「ベッドに寝たまま授乳」指導される。
         →父「実際は乳を飲んでいなかった。」
          →父「飲まないですけど大丈夫ですか?と何度も聞いたが、大丈夫です。
             大丈夫です。の繰り返し。」
           →真夜中に異変が起こった。
            →4回目の授乳で、母と子2人きり。
             →1時間後、呼吸停止に気づく。
              →母「まず呼吸が止まるなんて、考えてもいなかった。」
               →母「ただ、寝ちゃっているとしか思わなかった。」
                →病院側は、原因不明の「乳幼児突然死症候群」で過失は
                 なかったと主張。

4) 東京の浜田病院の紹介

   3年前にカンガルーケアをやめた。
   →やりたい助産師もいたから慎重にやらせた。
    →しかし、一瞬スタッフが目を離した瞬間に、呼吸状態が悪くなることがあった。
     →すぐ蘇生して元気になったが、やっぱりこわい。
      →限られたスタッフしかいないため、ケア中に付き添い続けることは不可能。
       →カンガルーケアで母乳の出が良くなったり、母性が増すというが、粉ミルクで
        育った子が母性がなくなることはない。
        →ちょっとでも危ない橋は渡らない。100%安全じゃないことはしない。

5) 倉敷中央病院の紹介

   カンガルーケアは有効
   →科学的にいいことは、立証されている。
    →安全性の確保を怠ったことで、事故が起こったら、カンガルーケア自体が悪い
     という認識が広まってしまう。
     →いいからこそやるのであれば、ちゃんと安全性を確保して欲しい。
      →ガイドラインを2009年に作成した。
       →現在も、複数の学会と、留意点をまとめる作業をしている。

6) 被害者の会、提言書の提出

   厚生労働省に、安全性等を求める提言書を提出した。
   →被害母「私たちの目的は、同じような被害者を、これ以上増やさないで欲しい
        ということ。」
    →被害母「これから起こる事故は、私たちが立ち上がることで、防げると思う。」

 スタジオ 『安全あっての、メリットですよね。